午前五時の殺風景

ミステリとホラーを好む社会人。音楽もたまに。日々言葉が死んでいく。

モーティリアンの手首 宣伝

すずめの戸締まりはダイアンが好き。

先日、白井智之の新作がジャーロに掲載されたのをご存知ですか?
今知りましたね。では買いましょう。↓↓↓

掲載されたのは『モーティリアンの手首』という短編です。

【あらすじ】
時は今から30000年ほど先の話。
神がいると言われるポスタ島には、モーティリアンという奇怪な生物が生息していた。その生物の化石は希少価値があり高値で取引されているため、ムリロ・シウベラ・プージャは掘り起こすためにポスタ島を訪れる。そして掘り起こされたのは……モーティリアンの手首。
何故手首だけが見つかったのか? 遥か昔に何が起こったのか? 古き歴史に思いを馳せ、辿り着く真実とは?



化石を掘り起こすということで、考古学の話も出てくるけれど雰囲気はSFだと思う(知らんけど)。

白井先生の作品は、書きたいミステリのネタがあれば話自体はどんな物でも調べ上げて書き切るというイメージがあるので、これもSFが書きたかったというよりは、ミステリのネタとして書きたいエッセンスがあったが故に出来上がったという印象がある。

著者の過去の短編集では『少女を殺す100の方法』『ミステリー・オーバードーズ』があるが、それらとはまた雰囲気の違う作品だ。
ガチガチのミステリで、多重解決もふんだんにあり、読者の好奇心も掻き立てる……というところは変わりないのだが……まあ、細かい内容は読めばわかるだろう。


電子書籍でぜひご購入を。
2022年、白井先生最後の新作(だよねきっと)をお見逃しなく!

※ネタバレ記事書きました 2022.12.5 →
モーティリアンの手首 考察 - 午前五時の殺風景