午前五時の殺風景

ミステリとホラーを好む社会人。音楽もたまに。日々言葉が死んでいく。

本ミス1位嬉しい!(回し者ではありません)

自分の好きな人たちには幸せでいてほしいので、白井先生には印税ががっぽがっぽ入ってほしいと思っています。表染です。


好きな作家が本ミス2023で1位を取って嬉しいね!という話です。雑談です。


嬉しい!!!
いやあ、とてもとても嬉しいですよ。
私は一応白井作品が好きなのですが、エロくてグロくて倫理観がない作品なので人に勧めづらくて……ということから、ランキングの類で1位を取ることはないかもしれないなあと思っていました。本当に失礼。失礼にも程がある。ごめんなさい。

それで今回こんなにいけにえが評価される結果となり、本屋に平積みされ、私の考察系記事の閲覧数が(ありがたいことに)かなり増えたので、人気度がかなり上がったことがわかります。
自分のブログの閲覧数で作品の勢いを測っている私は相当キモいが、まあそれは置いておくとして。

さらには、「いけにえがこんなに売れてしまったからこういう系の作品が増えるのかなあ」と思っていたところで雑誌の近況報告で「物騒な話を書いていきます」「次回作は人間が爆発する話です」と書く通常運転っぷりよ。
もう、そのまま書いてください……世論気にせず好きなものを書いて理想を追い続けて欲しいよ……。


そういえば
これを書いている時に思い出したのですが、数年前にイベントで白井先生にサインをいただいた時の話。

(私の線引きとして、ご本人に迷惑をかけないために個人的な繋がりで得た情報はネットに書かないようにしているのですが、これはアンソロジー『平成ストライク』の刊行記念イベントでのことで、公の募集があり、誰にでも起こり得る事案だったということで書いています。)
(ちなみにトークショーでは、観客に幼い男の子がいるにも関わらず局部切断や集団自殺の話を楽しそうにしていて、とんでもねえ人だなと思いました。あの男の子、すくすく育っていてほしい)

本屋が会場だったので、その場で買った本であればサインをいただけるというかんじでした。
私は学生(しかも就活生)だったのでお金もなく、一冊だけ買おうと思い、白井先生のデビュー作『人間の顔は食べづらい』の単行本を選びました。
それを持ってわくわくしながら列に並んで、とうとう順番が来たので白井先生に差し出したところ「わ、単行本……ありがとうございます」と言われました。

その時はなぜそれに言及しお礼を言われたのかよく分からず、そのまま「白井先生と同じ推理研所属です。今度東京結合人間の部会やります」「よかった、まだ活動してるんですね」みたいな話になりました。
(本の感想は語りすぎると長文になるので、別途手紙に書いて渡した記憶があります。)

今振り返ればですが、その時は人間の顔も文庫化していて、それでもなお、お金のかかる単行本を買ったことに対してお礼を言っていただいたのだと思います。でも、そうわざわざ言ってくださるところが「あ、この人相当優しいんだな」と思うきっかけになりました。

作者の性格と作品をこじつけすぎるのはオタクの悪い癖だと思うので控えているのですが……でも優しくないと、こういった作品群は書けないのではないかと感じます。
白井作品に出てくる人間達はおよそ現世の私達とはかけ離れていますし、リアルな人間を描きたいわけではないのだと思いますが、あの狂気や愛は淡白な人には書けそうにないです。


今回初めて白井作品を手に取って「登場人物よくわからん」「グロいな」などマイナスな感情を持った方もいるかと思いますが、登場人物のみんなを『愛と信念が強すぎる化け物』だと思うと、楽しく読めると思います。
私は個人的に「人生クソ。生ゴミ」と思っているタイミングで白井作品を読んで元気をもらっているので……。
心が不健康な時に再読してみてほしいです。

そして逆に「面白い!」と思った方には、どんどん過去作を手に取っていただきたいですね。
本買ってね。
売れなくなって作家を辞めて一般企業に就職されてしまうと、私が絶望するので。


なんかなんの話をしているのかよくわからなくなってきましたが、結論、ずっと追いかけていた作家が高く評価されていて嬉しいからみんな聞いて!!ってだけでした。
独り言につき合わせてごめんなさい。