午前五時の殺風景

ミステリとホラーを好む社会人。音楽もたまに。日々言葉が死んでいく。

氷礫 vol.2を入手したので宣伝

最近日本酒に弱くなってきた。
速攻で酒焼けして喉が死ぬ。

先日、東北大学SF・推理小説研究会の機関誌『氷礫 Vol.02』を入手しました。
学祭での販売でしたが、一般の方は入場のために事前予約が必要だったようなので、もしかしたら買えなかった方も多いかもしれません。
(私はOGなので、後輩様に入手していただきました。本当に感謝。)

また何らかの形で販売・公開されることもあるかと思うので、その時の宣伝のためにこうして書いています。ネタバレは無しです。

機関誌の見た目はこんな感じ。

厚さは1cmほどで、一般的な同人誌に比べたらだいぶ内容はみっちり。

白井智之特集がメインではありますが、それ以外にもレビューや創作などびっしりで、大満足すること間違い無し!
ただここで言及し始めると、いよいよ本当に気持ちの悪い老害になってしまう(のとまだ読み終わっていない)ので、白井智之のインタビューについてだけ少し書きます。

インタビューの類はネットの記事に上がったり書籍になっていたりするので、全てが目新しいことばかりと言うわけではないのですが(それはインタビューするにあたり話の流れがあるので当然だと思っています)、推理研の方相手だったからこそできたのであろう深い話がたくさんありました。

多重解決を書く上で大切にしていることとか、読者の存在の意識度とか、作品から滲み出ることが改めて言語化されて良かったなと思いました。
学生時代の推理研での話があったのも、この機関誌だからこそですね。私も学生時代、部室で白井先生の書いたノートを漁っていたキモオタなのでごめんなさいの気持ちでした。ふはは。
あと新作のお話もちょこっとあったので楽しみ。(この時期だと、このミスや本ミスにも白井先生のコメントが載るかもしれないですね。それもそれで楽しみ。)

白井作品を精読している人にとっては非常に作品への納得感が深まり、進化し続ける白井智之に期待を抱かずにはいられない内容です。
あまり知らない方には「なんかとんでもねえ作家がいるな」という熱意が伝わるのではないでしょうか。
何にせよ、誰にでも楽しめる記事です。
 


まあインタビューがあるから買え!と思っているわけではなくて、それが無いとしても、学生の皆様が(おそらく締め切りに追われて)頑張って書いたものが(おそらく色々なものが犠牲になった末にやっと)形になっていると思うので、独特の熱量があるのですよ。
同人誌なり部活なりサークルなりで書いたことのある方はわかるかと思いますが、世間一般から見たらだいぶ奇特なことをすごい根性でやっていると思います。
そういう愛おしさが詰まったものがこういう機関誌です。きっと。


ちなみに私はOGとはいいつつ、もう運営諸々には関わっていないごくごく普通の社会人なので、何もお答えできることがありません…。
情報は推理研公式Twitter、あるいは白井智之公式サイトからどうぞ。


白井智之 Shirai Tomoyuki

皆様に読んでいただける機会が来ることを祈っています。