午前五時の殺風景

ミステリとホラーを好む社会人。音楽もたまに。日々言葉が死んでいく。

ファンとは?と考え始めて眠れない

私の好きな方々が連続で物議を醸している。
具体的に言うと、ポルノグラフィティのアルバム曲のMV。東海オンエアの寝たら即帰宅の旅。
こんなに荒れるタイミング、なかなか無い。

根幹は似ているような気がしたので、自分の気持ちの整理がてらつらつら書いてみる。有意義な結論が出るかはわからないけど。


今日はポルノの方に焦点を当てる。

そもそもポルノの界隈がここまで賛否両論が出ることは無い。ファンが比較的、ポルノグラフィティイエスマンだから。
これは20周年のライブで本間さんに「君らなんでも好きって言うでしょ?」と言われたのもそうだし、私もそういう風潮があるのは感じている。私自身もたぶん、結構、イエスマンというか神聖視している節があるし。

それが100%悪いことだとは思えなくて、許容された分だけ新しいことに挑戦する勇気が持てるというメリットもあると思っている。実際2人は足を止めずに進んで、新しいことにもいつも挑んでいる。
そういうところが、素直にすごいなと思うし好き(勿論曲が好きなのは前提として)。キャリアにあぐらをかかず、不安になってもひたむきに頑張って、ファンをなんとか安心させて、一生懸命なところ、すごい。


そんな2人の足を、今回の批判で止めてしまったのでは無いかと危惧している。将来に不安はないと言い切ってくれた昭仁さんの気持ちを無碍にして、晴一さんの前向きな考えも無視して、私のエゴを押しつけたのではないかと考えてしまう。
人柄が良いのを知っているから、なんだかとても良心の呵責がある……酷いこと言ったかもしれない、ごめんね……。

堂々とした言い訳になるが、2人が作ってくれた曲が大好きで、2人の曲というか『私の曲』と思うほどに好きになってしまっているからこそ、他の解釈を受け入れる余地がなかった。私は私の世界観を守りたかった、ということだと思う。
そこでもっと教養を広げようとか、解釈を得ようとか、教育じみたことは要らなかった。そういうのは他でやっているから、せめてポルノとの世界は守りたかった。陳腐だろうが曖昧だろうが、私には私の世界観があったのだ。

と、書いておいてあれだけれども、ここまで強い気持ちがあるとは自分でも思っていなかった。そりゃあそうだけど。「どれぐらい好き?」と問われても定量的に測ることが不可能だったのに、いきなり相対的な尺度を受け取ったのだから、びっくりするに決まってる。


そんな葛藤を抱えているわけだけど、では今後どうしたらいいのか? どう整理をつけようか?


人と人は完全にわかりあうことはできない、という事は念頭におきながらも、受け止める事はできる。

私は、2人がどんな意図で実行して、結果に対してどんな気持ちなのか、わかる範囲でだけれど調べて受け止める。それでも自分の世界観を守りたいなら、それはそれで良し。

そして2人には、ファンの声を聞いてもらうだけでいい。その後ファンに迎合する形を取るのか、やりたいことを貫くのか、その他裏の気持ちが何かあるのか知らないけれど、好きにしてもらって構わない(何様?)。
「ファンって一括りにしがちだけど、君らファンだって一人一人の人間だってことを忘れてはいけない」と言ってくれた晴一さんと、「ポルノの将来に不安はない」と言ってくれた昭仁さんが考えて出した結論なら、それは意味があるものなんだろう。

だから、2人が考えてくれた結論なら何しても良し。私は自分の好みに合わせて、摂取したりしなかったり選択するから。今回のMVにしても、気に入れば繰り返し見るし、そうじゃないものは見ないで曲だけ聴く。そもそも、私はポルノの全曲が好きなわけではないし、選択的に聴いているし。いつも通り。
MVをライブに持ち込むってなると少し話変わってきてしまうけれど、まあその時は自分が1番気持ちよくなれるようにどうにか考える。

私はこれからも嫌なところは嫌と言うけれど、2人の気持ちは理解したい。そこでどうしても理想と現実がずれたら仕方ない、そういうこともある。


……………書いていて思ったけれど、結局フラットに推してる人と同じような状況が適切だと気付いてしまった。まあ、こんなに悩んでおきながら結論はシンプルになりがちかもしれない。
好きなものだけ楽しむ。以上。
合わないのがあってもいいし、本人たちもファンの意向に100%合わせなきゃいけないわけではない。そこはね、双方理解すべきだと思う。

とりあえず、これからもポルノは好きだし、ツアーははちゃめちゃに楽しみにしてるし、超絶過度な期待を寄せておく。
なんせ5年ぶりのアルバムの完成度が高かったから、ここは遠慮なく盛り上がらせてもらうぞ。


めんどくさい人がめんどくさい惚れ方していて申し訳ない。お目汚し本当に失礼しました。